みなさんは海に入る時、日焼け止めを使用しますか？
実は今、日焼け止めに含まれる化学物質「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」が、サンゴやその他の海洋生物の遺伝子を傷つける原因として注目されており、サンゴに優しい日焼け止めを推進している地域も増えてきました。
海に入る前に塗る日焼け止めですが、いくら肌に浸透したように見えても肌に塗られた日焼け止めは海に入ると水に流れ出てしまいます。
「広大な海なんだから少しぐらい日焼け止めが流れ出たって大丈夫なんでしょう？」と思うかもしれませんが、この流れ出た日焼け止めは海全体に素早く均等に広がるわけではなく、そのままその周辺に留まってしまいます。美しいサンゴ礁や生態系が豊かな海に、そのまま蓄積していくのです。
自分の体を守るために使っていた日焼け止めが知らないうちにサンゴと海の生き物に害を及ぼしているなんて悲しいことです。
今回はサンゴに優しいおすすめの日焼け止めをご紹介します！
ハワイで日焼け止めの販売禁止に！？
2018年8月。ハワイ州ではサンゴ礁に有害な化学物質を含む日焼け止めの販売を禁止する法案を可決しました。施行は2021年から。「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」を含む日焼け止めの販売は州全土で禁止されます。早速ハワイでは「サンゴにやさしい」とうたった日焼け止めが、ドラッグストアなどで増え始めているようです。
どんな日焼け止めを選べばいいの？
まずは「オキシベンゾン」と「オクチノキサート」などの有害な化学物質が入っていないのが前提条件です。おすすめなのが、化学物質を使用しないオーガニック系の日焼け止めや、生分解性の日焼け止め。様々な企業が、新たな日焼け止めの開発に力を入れ始めています。また、ウォータープルーフの日焼け止めは肌に留まりやすく、海の水に流れにくい利点があるのでおすすめです。
スプレータイプの日焼け止めはあまり好ましくありません。噴射した際に体にかからず砂にかかった日焼け止めは海に簡単に侵入してしまうためです。肌に直接塗るクリームタイプの日焼け止めをできるだけ選ぶと地球もサンゴも喜びます。
それでは、早速おすすめの日焼け止めをご紹介していきます。
今回ご紹介する物は全て、地球に優しいことはもちろん、肌にも優しい物のなります。
アクアラング CORALILY サンゴに優しい日焼け止めバームタイプ
アクアラングの「サンゴに優しい日焼け止め」はサンゴなどの海洋生物への影響の懸念がない成分で作られた、沖縄発の日焼け止め。自然にも肌にも優しいのが特徴。海の環境に配慮して、紫外線吸収剤不使用・ノンケミカルなうえ、ノンナノでもあるので、子供や肌の弱い人にもおすすめできます。
また、高保湿70％美容成分配合で女性の肌ケアにも最適です。全ての売り上げの一部は沖縄の ”サンゴ移植活動” へ寄付されます。
アクアラングのサンゴに優しい日焼け止めは、効果や活動が認められ、JTA（日本トランスオーシャン航空株式会社）の機内でも販売されています。
この投稿をInstagramで見る
オルビス サンスクリーン(R)オンフェイス
オルビス サンスクリーン(R)オンフェイスは、サンゴ礁に優しいという表示はありませんが、紫外線吸収剤の不使用、無香料、無油分のナチュラルな日焼け止め。化粧下地としても使うことができるのも女性の方からすると嬉しいポイント。海に行く時だけではなく、日常使いで肌への刺激が少ない日焼け止めを探しているという方にもおすすめです。
なんといっても販売元は大手化粧品メーカーであるオルビス。
買って間違いない日焼け止めです。価格もリーズナブル。
資生堂 サンケア パーフェクト ＵＶプロテクション Ｓ
資生堂サンケア パーフェクト ＵＶプロテクションＳは、独自のウェットフォース テクノロジーを採用し、汗や水に濡れると紫外線防御膜を強化するという新しい機能をもった日焼け止め。デリケート肌に配慮した低刺激タイプ。敏感な肌の方や、乳幼児にも使用できます。もちろんウォータープルーフ。
肌上のサンスクリーン膜の均一性を高め、安定に保ちます。
値段は少し高くなりますが評判も良く機能性は抜群なので、ぜひ一度試してほしい日焼け止めです。
敏感肌の方にはかなりおすすめです。
こちらは大手化粧品メーカーである資生堂から販売されています。
地球に優しいを選択しよう！
サンゴ礁は海の生態系そして地球に生きているすべての生き物の命を支えてくれています。サンゴ礁が死滅するとそこに生息している魚達も行き場を失ってしまいます。サンゴ礁は海の生き物以外に、陸上で住む私たちにもその資源を分け与えてくれていているのです。
しかしそのサンゴが今、私たちの生活の仕方によって危機的状況にさらされています。
海に遊びに行くときには、海にも体にも優しい日焼け止めを選びましょう。
