【音声比較有り】32bitフロート超小型レコーダー、ZOOM F3 購入レビュー

2022年1月にフィールレコーダー、「ZOOM F3」が発売されました。ZOOM社が得意とするプロ仕様の32bitフロートレコーディングの超小型レコーダーです。

発売から品薄状態が続く程人気が出ており、僕自身も使用してみて本当に買ってよかったと思えたフィールドレコーダーです。映像制作のクオリティを上げたい方は必見です。

失敗のない32bitフロート録音

ZOOM F3(以下F3)は32bitフロートで収録できる点が一番の魅力。

32bitフロートというのは聞き馴染みがない方が多いと思いますが、写真や動画で言う「ハイダイナミックレンジ」の幅が大きいフィールドレコーダーなんだという認識で大丈夫です。

従来のマイク収録で大きく音割れしてしまうような音でも割れずにすんでしまい、逆に小さな音も拾うことができる、かなり幅広いレンジを一台で収録ができます。

2チャンネルあるXLR入力は、それぞれ独立したモノラル音声ファイルとして記録することができる他、ステレオ音声として左右に振り分けるステレオ録音も可能です。

上記に添付している、ギュイーントクガワさんの動画を購入の参考にさせていただきました。

とにかく使いやすい・小さい

とにかく使いやすい・小さい

重量はわずか242g(電池込み)で、サイズはコンビニのおにぎりくらいの大きさです。
ZOOMから発売されているプロ仕様のF6と比べてみてもとにかく小さく、様々なシーンに対応しやすくなっているのも魅力の一つです。

32bitフロートでデュアルADコンバーターを搭載したレコーダーは他社でもいくつかありますが、このF3は圧倒的にコンパクトであり、使い勝手や性能などの面で比較してもとにかく現場のニーズに最大に応えてくれる魔法のようなアイテムだと思います。

実際に手にした時の感想も、持った瞬間に小さくて軽いと感じました。

「小さいならチープなんじゃないの?」と思われる方もいると思いますがそんなことは全くありません。

もちろん落としたりすると壊れる可能性はありますが、強固な外観とスタイリッシュなデザインにはとても好感を持てます。

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正面、サイドにあるボタンも非常にシンプルで操作がとてもしやすいです。

正面モニター手前の4つのボタンを主に使うのですが、この配置が絶妙で数回の操作だけで収録を始めることができます。

僕は写真と映像を撮影している身ですが、”音”に関しては専門ではないためシンプルな操作性はとても助かります。実際に撮影現場でもこの操作性は大活躍してくれます。

気になる点・バッテリーの減りがとても早い

気になる点・バッテリーの減りがとても早い

しばらく使用してみてF3の欠点はほぼ見つかりませんでした。

唯一気になる点としてバッテリーの減りがとても早いです。

単三電池2本で駆動しますが、新しく変えたばかりの電池で収録を始めたところ3〜4時間ほどで電源が0%になりました。(個体差にもよるかと思います)

室内での長時間収録の際は、F3の側面にUSB Type-C端子が挿すことができるため、USB給電で収録するのが良いでしょう。オーディオインターフェースとしてPCと接続する時にも便利ですよね。

室外での長時間収録では、電池の予備をたくさん用意するか、モバイルバッテリー等で給電しながら対応することになると思います。

また、電池の場合は繰り返し使えるよう充電式の電池を使用するのが良いでしょう。

音声比較

簡単にですがビーチの波音で比較映像を録ってみました。
前半がカメラ内蔵の音で後半がF3で収録したものになります。

環境的に違いが分かりづらいかもしれませんが、F3で収録した音の方が細部まで臨場感ある音になっていると思います。映像は音が非常に重要なので間違いなく買ってよかったアイテムの一つになりました。

在庫が少ない状況が続いていますが、各お店で定期的に入荷はしているようなので、こまめにチェックしてぜひgetしてみてください!

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