新型コロナウイルスの世界的大流行による混乱が始まって数年が経過しようとするなか、スマートフォンやノートPC、カメラなどの無数の製品の心臓部にあたる半導体の深刻な不足が、世界経済全体のメーカーに影響を与え続けています。
世界的な半導体不足は、多くの業界にとって頭痛の種です。
カメラ業界でも大きな影響が出ていて、SONY公式サイトでは以下のようなお知らせが公開されています。
「世界的な半導体不足の影響により部品調達に遅れが生じた結果、一部製品の生産に影響が出ており、製品の供給に時間がかかる場合があるとしています」
これはSONYに限らず、どのカメラメーカーでも同じような影響が出ているはずです。
僕はSONYのa7siiiを注文したのですが、しばらく届いていません。
実際にあとどのくらいで届くのかをSONY公式サイトに問い合わせてみたら衝撃の返答が返ってきました。。。
そもそも半導体とは?
「半導体」と略して呼ばれていますが、正式名称はは「半導体集積回路」。
条件によって電気を通したり、通さなかったりする半導体物質であるシリコンのチップに、電子回路を構成する数十億個の素子を配置したものです。
カメラ、PC、スマートフォン、液晶テレビなどのデジタル家電、冷蔵庫や洗濯機などの白物家電、自動車など、ありとあらゆる製品に搭載されています。
また、電車の運行システム、銀行や証券会社の業務、電気、ガス、水道など社会インフラの制御に至るまで、広範囲に半導体が使われています。
現在の人類の文化的生活は、もはや「半導体」なしにはあり得ないといっても過言ではありません。
簡単に言えば、普段使用している物の中心にある「頭脳」のようなものですね。
↓SONY同様、大手カメラメーカーNikonでも半導体不足による製品供給遅れのお知らせが
なぜ半導体不足になっているのか?
それではなぜ半導体不足になっているのか?
それは、急速な半導体需要の発生に対して、生産が追いついていないということが大きな理由に挙げられています。
新型コロナウイルスの影響により一般家庭も大きく暮らしが変わり、学校ではノートパソコンやタブレットを使ったバーチャル学習が導入され、家にいる時間が増えたことでテレビやゲーム機などのホームエンターテインメントへの支出も増えました。
家から出ない人が増えたことで、半導体が必要な製品の需要が一気に高まっていっているのです。
その反面、コロナがスタートした当時、多くの企業が経済の長期的な打撃を想定して半導体チップの発注をキャンセルしました。
それにより半導体を生産する工場はコロナによって一時的に生産をストップ。半導体の需要が急速に高まる中、生産が追いつかない現状へと繋がっているのです。
現在、半導体チップに対する需要は非常に大きく、半導体のメーカーは現時点では需要を満たすだけのチップを作ることができないため、今後半導体チップを使った商品が高い価格で供給される可能性があることも理解しておくと良いでしょう。
注文したα7Siiiがどのくらいで届くのか問い合わせてみた
僕は10月28日にSONYのミラーレスカメラa7Siiiを注文したのですが、半月ほど経った11月中旬にいつ頃届くのか問い合わせてみたところ上記のような返答をいただきました。
半導体不足の問題は知っていたのである程度は到着まで時間がかかることは覚悟していましたが、2~3ヶ月後の発送は衝撃的でした。
事情はわかりますが、カメラを仕事にしている人にとってはとても難しい状況です。
僕も今回は以前使っていたカメラが壊れたので買い替えでa7siiiを購入しました。
撮影で必要なため、とても困った状態になっています。他にも同じ状況の方が多くいるのではないでしょうか。
そして半導体不足問題によりa7Ⅳが海外発表されたにもかかわらず、日本発売日が未定なのには納得がいきます。
事情がはわかりますが少し頑張っていただきたいですね。SONYさんがんばれ!!
ついに製品提供ストップまで!?
SONYは2021/11/19に一部カメラの注文受付を一時停止するお知らせを発表しました。
恐るべし、半導体不足。。
現在カメラの購入を検討されている方は、届くのに時間がかかるのを想定して、早めに購入するのが良いかもしれませんね。
2022年追記:ついにa7siiiが届いたのでどのくらいかかったかはこちらの記事へ↓